アメノヒ ハレノヒ モノガタリ
傘は、約4000年前の古代エジプトやギリシャ、ペルシャなどの彫刻や壁画に描かれています。当初の傘は日よけのための傘でした。
棒に天蓋のような布が張られ、開閉ができませんでした。
開閉できるようになったのは13世紀ごろと言われており、イタリアで作られました。イギリスやドイツを経て、日よけだった傘が現在のように、雨の時も使われるようになりました。
雨の日は大好きな傘をおともにすると、気分が明るくなります。
配慮ある仕草は大人のエレガントさを感じさせ、素敵に見せてくれます。
雨の日を気持ちよく過ごすための傘マナーについてお話ししましょう。
傘の持ち方
- 傘を開いている時、ハンドル(手元)部分がUの字に湾曲している傘は、湾曲部分が内側に向くように持ちましょう。風などの影響で傘が持ちにくい場合も自分側に向く可能性が高く、周囲の人に迷惑をかけにくいです。
- 傘を閉じている時、肘を曲げて持つと垂直が保たれ背筋が伸び安全で美しい持ち方になります。
- 傘を横にして本体部分を掴み持ちすると人に当たりやすく危険です。ハンドル(手元)部分が小さな子どもに引っかかったり、石突で後ろの人に当たったりしますので気をつけましょう。
- 周りの安全が確実に保てない場合には、傘を腕にかけないようにしましょう。荷物を多数持った上、傘を一番外側でかけると、人に当たる可能性が増えます
傘の開き方
- はじめに傘を斜めに下に向けて少しだけ開きます。傘を上向きに開くと、露先(つゆさき)と呼ばれる親骨の先端の尖った部分で、周囲の人を驚かせてしまったり、けがをさせてしまうかもしれません。人のいない方に向けて下方で少し開いてから、上向きにし、静かに開いていきましょう。
傘のさし方
- 体の中心で真っすぐに立ててさしましょう。斜めに持ったり、肩にかけて歩くと後ろを歩いている人にとって傘が邪魔になり前方への視界が妨げられられます。
水滴の落とし方
- 傘を閉じた後、持ちてのすぐ下にある露先をまとめて握り周囲に人がいないことを確認して石突を下にして上下に軽く振ります。傘をくるくる回したり、パサパサと大きく振ったり、開閉を繰り返して水滴を飛ばすのはマナーからはかけ離れているので止めましょう。
傘の閉じ方
- 閉じる前は、必ず周囲を確認しましょう。さした状態のまま、片手を上にあげて少しずつすぼめて行き、静かに斜めに下に向けて下ろし、閉めます。横に向けて急いで閉じると、傘の先端が人に向いていると危険ですので充分に気をつけてください。
マナーを守って周囲を不快にしないように配慮しながら楽しく雨の日を過ごしましょう。